メジャーリーグ・エンゼルスで活躍する大谷翔平選手の専属通訳である水原一平さん。
オールスター戦では大谷翔平選手のホームランダービーの捕手を務めてより一層注目を集めています。
「大谷翔平の通訳って、年収いくらぐらい?」
と気になる方も多いのではないでしょうか?
結論から申し上げますと、水原一平さんの年収はおよそ1,500万円だと考えられます。
この記事では、水原一平さんの年収が1,500万円と考えられる理由について、2つの収入源を元に徹底検証させて頂きました!
もくじ
水原一平のプロフィール
- 名前:水原一平
- ふりがな:みずはら いっぺい
- 生年月日:1984年12月31日
- 出身地:北海道苫小牧市
水原一平さんは北海道苫小牧市で生まれ、6歳の時に和食料理人である父親がアメリカのロサンゼルスで板前を始めたことをキッカケにアメリカに移住しています。
アメリカの大学卒業後、一度はアメリカで日系の企業に就職しましたが、2010年から当時ボストン・レッドソックスに所属していた岡島秀樹投手の専属通訳になっています。
その後、日本に帰国し日本ハムファイターズで通訳を務め、2018年から大谷翔平選手がロサンゼルス・エンゼルスと契約したタイミングで水原一平さんも一緒に渡米しています。
水原一平の収入源は何?
水原一平さんの収入源はどんなものがあり、年収はどれぐらいなのでしょうか?
アメリカではスポーツの仕事は「ドリーム・ジョブ」と呼ばれており、1つのポジションに数百から数千もの応募が殺到する事はザラで、薄給でもそのポジションに就きたい人が山ほどいます。
実際に水原一平さんも「野茂英雄投手がメジャーリーグで活躍しているのを見て、スポーツの仕事に興味を持った」と答えており、とても人気のある職業である事が分かります。
しかしながら、水原一平さんは通訳としての給与収入以外にも、アメリカならではのチップ制度や大谷翔平選手個人のマネジメントの対応など、少なくとも2つの収入があるのではないかと考えられます。
- 通訳としての給与
- 大谷翔平選手からのチップ
それではそれぞれいくらぐらいの収入があるのか見ていきましょう!
収入源その①:通訳としての給与はいくら?
まず水原一平さんの収入源の中で一番大きなシェアを占めるのは給与収入だと考えられます。
水原一平さんの給与年収は公表されていませんので、これまでのメジャーリーグの通訳がどれぐらいもらっていたかなどの実績を参考に推測をするしか方法はありません。
過去の実績その①:青木宣親の通訳の年収は5万ドル
2015年に青木宣親選手がシアトル・マリナーズに入団した際には通訳の年収は5万ドル(約550万円)という条件が出ていました。
この元の投稿者のJon Heymanという方はスポーツライターで契約内容を知っていると考えられますが、投稿をよく見ると「as part of his deal(青木選手の契約の一部に)」と書かれているので、恐らくマリナーズと青木選手の契約内容の中で通訳に対して球団が5万ドル(約550万円)まで支払うという条件が交わされていたと考えられます。
メジャーリーガーの契約金●●億円!という契約金と比べるとあまりにも少ない気がしますが、これが現実なんですね…。
過去の実績その②:岩隈久志の通訳の年収は7万5千ドル
岩隈投手は2012年から2017年までマリナーズに在籍していますが、当時のGMは「岩隈の英語が上手くならないお陰で通訳に7万5千ドル(約800万円)も支払わなければならなかったんだ!」的なニュアンスの発言してプチ炎上しています。
“Because when he was a player, we’d pay Iwakuma X, but we’d also have to pay $75,000 a year to have an interpreter with him. … His English got better when we told him that.”
和訳:”彼が選手だった頃は、岩隈にXドルを払っていたが、彼に通訳をつけるために年間7万5千ドルも払わなければならなかったんだ。それを伝えると、彼の英語は上達した。
引用元:si.com
過去の実績その③:田中将大の通訳の年収は8万5千ドル
田中将大投手が2014年にヤンキースと7年総額161億円という超大型契約を結んだ際に通訳を務めた堀江慎吾さんの年俸は8万5,000ドル(約884万円)だったと言われています。
日本人選手がメジャーリーグに移籍をした際には引っ越し費用、年間10万ドル(約1040万円)の家賃代、8万5000ドル(約884万円)の専属通訳への給料、日米間のファーストクラスの航空券4往復分(約800万円、本人分を除く)などの諸経費が支給されていたとの事でした。
引用元:週刊ベースボールオンライン
田中将大選手の契約はメージャーリーグ史でもかなり稀に見る超大型契約ですし、ニューヨークは物価が高い事を考えると、平均よりも少し多めに支払われている可能性が高そうですね。
この様に見てみると、恐らく5万ドル~8万5千ドル(約550万円~約935万円)というのが、日本人メジャーリーガーの通訳者に対する相場なのではないでしょうか?
そう考えると、田中将大投手の通訳ほどもらっているとは考えにくいものの、ロスも物価は高いですし、水原一平さんが過去にメジャーで岡島投手の通訳をしていた経験も考慮すると、水原一平さんの通訳としての給与は8万ドル(880万円)ぐらいが妥当なのではないでしょうか?
水原一平(通訳)の給料は誰が支払っているの?
余談ではありますが、水原一平さんの給与は誰が支払っているのでしょうか?
大谷翔平選手自ら通訳の給料を支払っているという意見もある様ですが、そんな事があるのでしょうか?
メジャーリーグでは様々な契約形態が考えられ、2012年~2016年までアメリカでプレーした川﨑宗則選手は2014年のインタビューで「なぜあなたには通訳がいないの?」と聞かれ、このように答えています。
「それはブルージェイズが通訳を必要としなかったことと、僕が通訳を雇えるお金を持っていなかったから」と回答。
引用元:BASEBALL KING
つまり「ある程度の選手であれば球団が通訳も手配してくれるが、そうでない場合は必要であれば個人で雇う場合もあり得る」という事ですね。
この当時の川崎選手の年俸は約50万ドル(約5,500万円)と言われていますので、確かに自分の給与で通訳を雇うのは難しかったのは理解できます。
大谷翔平選手のメジャー1年目である2018年の年俸は54万5000ドル(約5450万円)ですので、川崎選手とほとんど変わりません。
しかしながら、これはメジャーリーグの規定で最低年俸だっただけで、大谷翔平選手の年俸はその後はうなぎ上りで上がっています。
- 2018年:5,450万円(54万5,000ドル)
- 2019年:7,200万円(65万ドル)
- 2020年:7,700万円(70万ドル)
- 2021年:3億3,300万円(300万ドル)
- 2022年:6億500万円(550万ドル)
こういった事情を鑑みると、恐らく水原一平さんはエンゼルスと直接契約をしており、通訳としての給与はエンゼルスから支払われていると考えられます。
理由としては、大谷翔平選手がメジャー挑戦を表明した際には、そのコストパフォーマンスの高さからメジャー全30球団が争奪戦になったとも報じられていて、年俸に関しては規定により最低年俸で合意せざるを得なかったものの、その他の条件に関しては好条件が引き出せたのではないかと考えられるからです。
また通訳とは言え、常に選手と一緒に行動を共にする選手がエンゼルス球団と直接契約をしていないと、移動の際にチャーター機に乗れなかったり、就労ビザが取れなかったりと色々な問題も考えられるため、間違いないでしょう。
収入源その②:大谷翔平選手からのチップはいくら?
アメリカでは「チップ」が文化として根付いています。
自分がお世話になっているスタッフなどに選手から現金や小切手で渡すのが通例となっており、1日500ドル渡す選手もいるそうです。
金額は選手が自身の年俸などで決めるが、1日あたり500ドル(約5万9000円)も渡す選手がいると聞いた事があります。
引用元:週刊ベースボールオンライン
1日500ドルというのはかなり極端に多い例だと思われますし、大谷翔平選手と水原一平さんが日本人同士であるという関係を考慮すると毎日現金でやり取りがあるというのも考えにくいのは確かです。
とは言え、大谷翔平選手は過去に水原一平さんの事を「マネジャー」と呼んでおり、運転手やキャッチボールの相手など、通訳の業務範囲を超えた業務を手伝っていることが分かります。
『僕のマネージャーがこの飛行機に乗っています。彼は僕の夢のために日々サポートをしてくれました。急にアメリカに来ることになったため、婚約者の方にプロポーズをする時間もありませんでした。彼女も今、機内にいます』
引用元:女性自身
また大谷翔平選手はエンゼルスへの入団が決まった際に、水原一平さんを自ら通訳に指名して日本ハムから引き抜く形で連れて行っています。
大谷翔平選手の専属契約ですから、自身の成績でいつでもクビが切られてしまうというリスクをしょった上で自分に付いてきてくれた水原一平さんには感謝してるのは間違いないのではないでしょうか?
大谷翔平選手にはエンゼルス球団とは関係なく、大谷翔平選手個人としてスポンサーが6社ついていて、その年間収入は600万ドル(6億6千万円)を超えると報じられています。
- SEIKO(日本)
- アシックス(日本)
- 日本航空(日本)
- ファナティックス(アメリカ)
- オークリー(アメリカ)
- トップス(アメリカ)
大谷翔平選手は2016年に日本におけるマネジメントをホリプロと契約し、メジャーリーグに渡ってからはアメリカのマネジメント契約をCAA(クリエイティヴ・アーティスツ・エージェンシー)と契約していますが、実際のスポンサー周りの調整業務は、水原一平さんがしています。
そう考えると、大谷翔平選手にスポンサーやメディア出演の話がなければ発生しな追加の業務ですから、大谷翔平選手と水原一平さんの間で一定金額を支払う事で合意をしているのは間違いないのではないでしょうか?
1日150ドルで計算したとして、大谷翔平選手から水原一平さんへのチップは365日間で合計54,750ドル(約600万円)ぐらいが妥当ではないでしょうか?
水原一平の年収はいくら?まとめ
これまで見てきた通り、水原一平さんの収入源は2つあると考えられます。
- 通訳としての給与(約880万円)
- 大谷翔平選手からのチップ(約600万円)
これらを2つを足し合わせると…1,480万円ということで、水原一平選手の年収はおよそ1,500万円になりますね!
水原一平の給料が上がる可能性は?
こちらは2007年のニューヨークタイムズの記事ですが、当時松井選手と井川選手という2人の日本人選手が所属していた際には、通訳の給料や経費として約30万ドル(3,300万円)を予算として考えているという記事がありました。
The Yankees will pay Matsui $13 million and Igawa $4 million this season, so they consider it shrewd to spend about $300,000 on the salaries and expenses for the interpreters.
和訳:ヤンキースは今シーズン、松井に1,300万ドル、井川に400万ドルを支払う予定なので、通訳の給料や経費に約30万ドルを費やすのは賢明だと考えている。
引用元:New York Times
当時のニューヨーク・ヤンキースには味の素、富士フィルム、コマツ、読売新聞社など日系企業がスポンサーに付き、球団としても日本人選手の加入で潤っていたので、この様な判断になったのでしょう。
そう考えると、大谷翔平フィーバーで今後エンゼルス球団に日本スポンサーが激増すれば、その対応などで水原一平さんはますます忙しくなり、球団としても給料を上げるか、さらに人を増やすなどの対応が必要になるかも知れませんね。
水原一平さんは大谷翔平さんの「キャリア全てをサポートしたい」と発言しており、アメリカ国内でも「(大谷が英語を話せるようになったら)イッペイをベンチコーチにすればいい」という声も上がるほど二人の仲は良いようです!
これからも大谷翔平選手と通訳の水原一平さんを応援したいと思います!